Tuesday, October 20, 2009

ふゆがくる


『寒さが人の気持ちを暖かくする。遠く離れていることが人と人との心を近づけるんだ。』
いつの日か、思いがけず手にした本の中にこの言葉がありました。少しだけ不安だった那須の冬。未来のままの旅。何だか自分の手で、この瞬間にたぐり寄せたくなってしまうくらい楽しみで、ワクワクしたのでした。きっとあったかくて、キラキラしているんだろうな!
暖をとりたくなったのなら、誰かに逢いたくなったのなら、遠く離れた寒さ深まるこの土地に足を運んでみるのもまた1つかもしれません。那須にはコーヒーのおいしい冬がすぐそこまで来ています。
ワクワク、ドキドキ。

NASU 村上
Thursday, October 15, 2009

晩秋

















それぞれの土から 陽炎のように ふっと匂い立った旋律がある
・・・・・山や河が薫りたち 野に風は渡ってゆくでしょう

茨木のり子さん「鄙ぶりの唄」の冒頭です。土から匂い立った旋律、山や河の香り。なんとなくわかる気がします。先日用事があって東京に行き、夜遅くにこちらに帰ってきました。人混みの空気と忙しいきもちを外に吐き出すように呼吸すると、空の低い位置に大きな大きなオレンジ色の月が見え、耳を澄ませば沢山の虫の音が濃厚に空気に溶け込んでいました。黒い空に白く光る星を見ていると、星がきれいならそれでいいかと理由なく安心しました。自然の音に包まれるということ、自然の光に照らされるという当たり前の贅沢を改めて味わう帰り道でした。寒い夜には白い息が見えるようになり黒磯の町は秋が深まっています。みなさんの町の季節はいまどの辺りでしょう。町の方の黒磯店では引き続き洋梨のタルトをお楽しみ頂けます。10月の終わりには栗のタルトを予定しています。最近何においても濃度の高いことに惹かれます。いや、純度かな。


kuroiso 河野


 

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Thursday, October 01, 2009

わたしのワンピース

あっという間に秋ですね。
いろんな秋がありますが、わたしはやっぱり読書の秋です。

すきな絵本って、ありますよね?

わたしは、「わたしのワンピース」という絵本がすきです。

空から降ってきたまっしろな布で、うさぎがワンピースをつくるんです。

それから、いろいろな所へ旅に出るんです。
まっしろなワンピースは、行った先々の場面で、模様をかえます。

花畑では、花模様に。  くさはらでは、くさのみもように。  夜空では、一面 星だらけ。

大人になって読んでも、まっしろなワンピース、いいなあ〜って、思います。

読み終わったあとの、ほっこりしたきもち。

なんだか、いまなら誰にでもやさしくなれそう。。。


まっしろなワンピース、ではないけれど、今日もわたしはまっしろなシャツに袖を通し、しごとへ向かいます。

背筋がシャンとする、しろいシャツもわたしは好きです。

連休が終わり、カフェも静かな空気が流れています。

シャンとした空気の中で、

いつもとおなじコーヒーとケーキで、お待ちしています。

NASU 相馬